住友金属工業は、中国鋼鐵(CSC)と合弁でベトナムに薄板合弁会社「China Steel Sumikin Vietnam Joint Stock Company」(CSVC)を設立することで最終合意したと発表した。
CSVCの出資比率はCSCが51%、住金が30%、住友商事が5%、その他が14%。
今回の事業では、年産約160万トンの冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板・電磁鋼板など、自動車用途を含む高級薄板製品の製造販売体制を確立し、ベトナム国内と周辺各国の需要家に供給するもので、2012年初頭の稼動を目指す。CSVCの投資額は11億5000万ドル。
CSVCは、住金とCSCとの協力関係としては2003年の和歌山製鉄所上工程の合弁事業「東アジア連合鋼鐵」に次ぐ大規模なもので、住金とCSCの双方の技術を活かし、質・量ともに要求度の高まるアジアの顧客ニーズに対応する。