トヨタ自動車は25日、原材料価格の高騰に対処するため『プリウス』などハイブリッド車(HV)2モデルと一部商用車について、希望小売価格を9月1日に値上げすると発表した。
平均値上げ幅はHVが3%、商用車は2%(2万9100円)となる。プリウスは「S」タイプで7万3500円、もうひとつのHVである『ハリアーハイブリッド』は「プレミアムSパッケージ」で13万6500円の値上げ。
商用車は『ダイナ』『トヨエース』や『プロボックスバン』など。トヨタは「昨今の一層の原材料価格の高騰は、企業努力により吸収できるレベルを超える状況」とし、「鉄鋼やレアメタルの使用量が多い商用車およびハイブリッド車」について値上げを決めたと説明している。
トヨタは、値上げの検討段階では高級乗用車についても対象としていた。だが、需要が減退しているなかでの値上げに、販売会社が強く反発した経緯があり、今回の価格改定対象は大きく絞り込まれた。
今後は全面改良や一部改良などの機会をとらえ、原材料費上昇の価格転嫁を進めていく方針だ。