1日午後、栃木県那須塩原市内の東北自動車道上り線で、栃木県警・高速隊の捜査車両(覆面パトカー)に追跡されていた大型バイクが、西那須野・塩原インターチェンジ(IC)の出口車線で転倒する事故が起きた。運転していた男性が死亡している。
同隊によると、事故が起きたのは1日の午後3時35分ごろ。これより約10分前の同日午後3時25分ごろ、東北自動車道上り線の黒磯IC付近をパトロールしていた同隊の覆面パトカーが、制限速度を大幅に超過した状態で走行する大型バイクを発見。ただちに追跡を開始した。
パトカーは約6kmに渡ってバイクを追跡。違反行為の確認ができたことから、那須塩原市千本松付近の西那須野・塩原IC手前で赤色灯とサイレンを使用したところ、バイクはそのまま同ICの出口車線に向かって進行していった。
しかし、バイクはほとんど減速しないまま出口車線に進入したことから、カーブを曲がり切れずに転倒。運転していた36歳の男性は路上に投げ出されて全身を強打、意識不明の状態で近くの病院に収容されたが、翌2日未明に死亡している。
警察では死亡した男性が「自分が追跡対象なのかを確認するため、ICで降りた可能性が高い」と推測するとともに、「正当な職務の一環であり、追跡に問題はなかった」としている。