佐藤琢磨を筆頭に、07・08年フォーミュラ・ニッポン王者の松田次生、07年SUPER GT（スーパーGT）王者の伊藤大輔などを輩出している鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ（SRS-F）。その08年度のスカラシップが決定したことが発表された。
SRS-Fは、初心者用の「体験スクール」、レーシングドライバーを目指すための基礎コース「ベーシック」、上級テクニックを学ぶための「アドバンス」、そしてレースデビューに照準を合わせた「スカラシップ選考会」の4つのカリキュラムが用意されている。そのスカラシップ選考会が、今月3日に鈴鹿サーキットの国際レーシングコース実施された。
選考会はコースを17周する2ヒートの走行で実施。スカラシップ対象者のSRS-F修了生と、今年SUPER GTでルーキーながらARTA NSXで検討中の井沢拓也講師補佐を加えた9台が走行した。
走行終了後、中嶋悟校長、佐藤浩二主任講師、田中哲也専任講師、金石勝智専任講師、伊沢講師補佐らによる選考が行われ、18歳の野尻智紀さん（茨城県出身）、17歳の元嶋亮二さん（福岡県出身）の2名がスカラシップ獲得と相成った。
両名は、Fニッポンのサポートレースのひとつで、フォーミュラの闘龍門（全日本F3選手権のひとつ下）であるフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン（FCJ）の09シーズンに参戦することが決定した。
野尻さんは「選ばれてほっとしています。走りに関してはまだまだと思っています。これからどんどん成長して世界で戦えるようになりたい」とコメント。一方の元嶋さんも「皆さんが応援してくれてスカラシップを獲れたと思います。まずはFCJで勝ちたいですね」と語った。また、中嶋校長は両名ほか選考会の参加者に対し、「今日の走行ではみんないい走りを見せてくれて嬉しく思いました。これからもがんばってください」と声をかけている。
FCJの09シーズンの第1戦は、4月4・5日に鈴鹿サーキットで予定されている。
