日本のPND、2015年に357万台と急成長…シード・プランニング予測

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シード・プランニングは、PNDの動向調査を実施し、調査研究レポート「日本カーナビ市場におけるPNDの動向分析と購入ユーザー調査」にまとめた。

シード・プランニングでは1987年からカーナビ、カーAV、ITSなどのカーエレクトロニクス関連の調査を行っており、日本を始め北米、西欧、中国など世界各国のカーエレクトロニクスの市場を調査している。日本でもPNDの普及が始まったため、日本国内のPNDメーカーとPND購入者を調査して今後の市場動向などを予想した。

調査の結果日本のPND市場は2015年には現状の3.3倍の357万台になると予測している。日本でのPNDの2005年の市場規模は、8000台だったが2008年には109万台まで伸びる見込み。また、今後も2010年ころまでは前年比110%以上の伸びで普及を続け、2015年には357万台にまで伸びると予測している。

日本のカーナビ市場は、2007年ころまでは固定式カーナビが300万台以上で安定した市場で推移していたが、PNDの登場で、固定式カーナビの市場が侵食されることが懸念された。

しかし、今回のPND購入経験者に行った調査では、「PNDが始めてのカーナビの購入である」と回答したユーザーが62%にのぼった。また、固定式カーナビでなくPNDを選択した理由として最も多く挙がったのが「取り付け型のカーナビと比べて安かったから」。このため、PNDはこれまで高額であることを理由にカーナビを購入しなかったユーザー層に安価な価格帯が支持されて、新規カーナビユーザー層を開拓していると分析している。

さらに、PNDは、固定式カーナビの搭載が進んでいない軽自動車で普及することが見込まれていたが、今回の調査では、被験者の保有自動車は、軽自動車が26%で、残り74%が普通自動車、小型車だった。カーナビの普及が飽和しているとみられていた普通自動車、小型車でも安価なPNDによるカーナビ搭載率が高まるとともに、特にカーナビがこれまで搭載されてこなかった軽自動車でもPNDが普及していくことから、カーナビ市場の普及の伸びが大きくなると予測している。

結果として、カーナビ市場全体が再び成長し、2015年には日本のカーナビ市場は648万に拡大、このうちPNDが55%を占めるとしている。

《レスポンス編集部》

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