クラレ、水添スチレン系熱可塑性エラストマーなどを値上げへ

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クラレは、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」、「ハイブラー」とブロック化エラストマー「TUポリマー」の主要原料のブダジエンとイソプレンの世界的な供給不足と価格高騰を受けて、価格を値上げすると発表した。

熱可塑性エラストマーの主要原料は、ブダジエンとイソプレンで、基礎原料であるエチレンやプロピレンと共に生産している。国内のエチレンセンター各社は、石油化学製品の需要鈍化に対応するために、今夏ごろからエチレンの減産を開始し、10月以降はさらに減産幅の拡大が予想されており、ブタジエンとイソプレンの供給量も大幅に減少する見込み。

加えて海外、特に米国ではエチレンの減産と共に、エチレン原料がナフサから天然ガスへと加速度的に転換している影響を受けて、結果的にブダジエンとイソプレンの供給不足と価格高騰を引き起こしている。

同社では過去数回にわたって主要原料の価格高騰を理由にエラストマー関連製品の値上げを実施してきたが、最近のブダジエンとイソプレンの供給不足と価格高騰は、ナフサから生産される石油化学製品群の構造的な変化の現れで、自助努力によるコスト削減の範囲をはるかに超えていると、している。

安定供給の維持のため、10月13日出荷分から1kg当たり42円値上げする。

《レスポンス編集部》

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