フォードからGMへサプライズプレゼント…創立100周年を祝して

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フォードからGMへサプライズプレゼント…創立100周年を祝して
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フォードモーターは9月15日、GMの創立100周年を祝して、ミシガン州ディアボーンの本社で、ちょっとしたセレモニーを行った。それは本社ビルの照明を巧みに使ってGMへのメッセージを表現すること。日没後、フォード本社ビルには「HAPPY 100 GM」の見事な文字が浮かび上がった。

GMにとっては、フォードからの思わぬエールになったようだ。

実は、自動車メーカーとしての歴史はGMよりもフォードのほうが長い。フォードが創業したのは1903年6月。ヘンリーフォードが2度の起業に失敗した後で立ち上げた会社が、現在も存続している。フォードはGMよりも5年、自動車メーカーとしての出発点が早かったわけだ。

100周年というキーワードで見ると、今年はフォードを語るうえで欠かせない名車、『T型フォード』が産声を上げてから100年に当たる。1908年に発表されたT型フォード(正式名称『モデルT』)は、850ドルという当時としてはバーゲンプライスで発売。ヘンリーフォードが開発した大量生産システムの効果もあり、1927年までに累計1500万台以上を販売する大ヒット作となった。アメリカに本格モータリゼーションをもたらしたという点で、T型フォードは意義深いモデルなのだ。

9月5日には、フォード本社に100台以上のT型フォードが集結。いまも変わらぬ現役ぶりを披露している。

それにしても日本メーカーだったら、ライバル企業の記念日を大々的に祝うことなど、まずありえない話。フォードの懐の大きさには、GMも敬服していることだろう。フォード、GMともに経営危機が伝えられ、米政府の緊急援助を受けて経営を立て直そうとしているだけに、ライバル関係を超えた今回の出来事は、対日本メーカーをにらんだ共闘戦略とも受け取れる。

《森脇稔》

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