三菱化学は冷凍設備の不具合により操業を停止していた鹿島事業所の第2エチレンプラントについて、関係当局の許可を得て9月17日から操業を再開した。
三菱化学は、冷凍設備の不具合が確認されたため、9月2日から操業を停止していた鹿島事業所の第2エチレンプラントについてその後、設備の検査・補修を行い、安全性が確認されたため、関係当局の許可を得て9月17日から操業を再開した。
また、昨年12月21日の火災事故発生後、使用停止命令を受けて停止中でだった7号炉(2F-207)についても、検査・補修を行ってきたが、9月12日に停止命令の解除を受け、今回、同時に操業を再開した。
分解炉のうち残る8号炉(2F-208)は、損傷状況の検査中であることから、現段階で再開の目途は立っていないとしている。同社では、全社を挙げて安全管理の徹底を図り、事故の再発防止と信頼回復に努めると、している。
同社では誘導品需要の減退に応じて、鹿島事業所、水島事業所にあるエチレンプラントについて、市場を勘案して各プラントの最適運転をすることとし、全体として今後、年内は全生産能力の約80 - 85%の稼働率で操業する予定。