PS3『GT5 Spec II』…もはやメディアだ!!

モータースポーツ/エンタメ ゲーム
PS3『GT5 Spec II』…もはやメディアだ!!
PS3『GT5 Spec II』…もはやメディアだ!! 全 7 枚 拡大写真

『PLAYSTATION 3』用オンラインカーライフシミュレーター『グランツーリスモ5プロローグ』(Spec II)を実際にプレーした。レースゲームとしての完成度は、改めて述べるまでもなくとても高い。

長い歴史を有するシリーズの最新作、それも現在最高のハードウェアの1台であるPS3の作品だけに、クルマの挙動やグラフィックのリアルさ、ゲームとしての細かい配慮など、申し分ない。

しかもブロードバンドネットワーク経由で、車種やコースなどの追加、機能の拡張・追加、各種調整などのアップデートが行われており、気がつくとさまざまな部分が変わっている(3月に「Spec II」への大幅アップデートが実施され、8月にも大きなアップデートが実施された)。

唯一、追加してほしい要素は、ダメージ表現。リアルさを追求するのなら、見た目的に「ぶつければ壊れる」は、必要だと思う。実際、最近のレースゲームは、実車を登場させた上に、ダメージ表現も採用しているというものが多い。

もちろん、「ダメージ表現がない方が走りやすい」、「採用しないことが『GT』シリーズの伝統」といった意見があるのも事実。よって、『GT5』本編では無理としても、いずれ出るであろう『GT6』ではダメージ表現をオン・オフで切り替えられるようにしてはいかがだろうか。

以上がレースゲーム部分の感想だが、実は本作に対して最も凄いと感じているところは、「すでにゲームの範疇にない」ということ。もうメディアとなっているのだ。

「カーディーラー」機能を立ち上げれば、世界に名だたる自動車メーカーの大きなニュースを読めるし(もちろんそのメーカーの収録車種を購入すればコースを走らせられる)、メニュー画面では放置しておくとモータースポーツ関連のテキストニュースが画面下部を流れていく。極めつけは、「グランツーリスモTV」機能だろう。数々のクルマ関連映像コンテンツが有料・無料で定期的にアップされるのだ。

つまり、レースゲームとして遊ばず、自動車・モータースポーツ専用メディアとして活用できてしまうのである。もはやゲームから飛び出してしまったのが、本作なのだ。

(C)2007 Sony Computer Entertainment Inc. Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game in some cases include trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved. Any depiction or recreation of real world locations, entities, businesses, or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties. Produced under license of Ferrari Spa. FERRARI, the PRANCING HORSE device, all associated logos and distinctive designs are trademarks of Ferrari Spa. The body designs of the Ferrari cars are protected as Ferrari property under design, trademark and trade dress regulations.

《デイビー日高》

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