日鉱金属と三井金属鉱業の共同出資による銅事業会社パンパシフィック・カッパー(PPC)は、2006年5月の権益取得以降、プレFS(予備調査)してきたチリ国カセロネス銅鉱床開発プロジェクトでFS(事業化調査)に移行すると発表した。
プロジェクトでは当初、酸化銅鉱、二次硫化銅鉱を採掘対象とし、SX-EW法による電気銅を生産する開発計画を想定していた。
しかし、プレFSで新たにモリブデンを含む一次硫化銅鉱の存在が確認されたことから、開発投資予想額や銅・モリブデン生産予測量などを総合的に検討、銅精鉱・モリブデン精鉱を生産するとともにSX-EW法による電気銅を生産するケースについて、経済性ある開発の可能性が見込まれると判断した。
FSは9月から開始し、約1年をかけて最終鉱量計算、設備の基本設計、開発コスト見積りなどの精度を高め、資金調達計画とともに最終投資判断が可能となるような計画を策定する。