【プジョー 308SW 試乗】粉を飲ませたい…川上完

試乗記 国産車
【プジョー 308SW 試乗】粉を飲ませたい…川上完
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僕はこうしたミニ・バン的なクルマの評価はあまり得手ではない。それは自分の実生活にこうしたクルマを使うシチュエーションが存在しないからだ。だから、イメージや理屈としては理解できても、実際にはどうなのかが良く分からない。だから、どうしても重箱の隅をつつくようなことが気になるのである。

ま、それはそうとして、このプジョー『308SW』というクルマ、フランス的な雰囲気を持った良いクルマだと思う。デザイン的な部分は好みの問題だから、良いとか悪いとかではなくて「好き」か「嫌い」かということになるのだが、僕にとってはこのデザインは「好き」の部類に入る。

それは、他のこの種類のクルマ、特に国産車のデザインやスタイルが酷過ぎると言うことなのだが、セダンでもなく、ワンボックスでもない、きわめて中途半端な位置にあるクルマとしては良くまとめられていると言える。特に新しい感じはしないが、救いようも無く古めかしいわけではない。エクステリアとインテリアのデザイン的なバランスは取れている。見る者を裏切らないと言う点で褒められて良い。

室内のシートのアレンジの多様さは流石フランス、というか、流石プジョーだが、これだけの多彩なアレンジを覚えるころには次のクルマを買う時期になってしまうのではあるまいか? オプションで設定されているグラス・ルーフは面白い装備だ。開放感は抜群であるし、シェードの開閉に要する時間も短く、実用的だ。フランスの人たちは太陽がお好きなんですねえ。日本のメーカーのデザイナーたちに、プジョー308SWの粉でも飲ませてやりたいものだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

川上完|モータージャーナリスト
芸能誌カメラマンを経て、男性誌のクルマリポーターからジャーナリストの道へ。旧いクルマ大好きの変人(?)

《川上完》

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