伊藤忠、ブラジルでバイオエタノールの生産・販売事業に参入

自動車 ビジネス 企業動向
伊藤忠、ブラジルでバイオエタノールの生産・販売事業に参入
伊藤忠、ブラジルでバイオエタノールの生産・販売事業に参入 全 1 枚 拡大写真

伊藤忠商事は、Bunge社グループが保有するブラジルのAgroindustrial Santa Juliana社に20%資本参加することで合意したと発表した。サンパウロで株式取得契約書を含む一連の関連契約書に調印した。

伊藤忠が新設した100%子会社であるJBバイオエナジーを通じて、サトウキビを原料とするブラジルでのバイオエタノールと砂糖の生産・販売事業に参画する。

またBunge社グループとは、ブラジルで、別途Green-Field案件についても伊藤忠商事の20%資本参加に合意しており、両案件の総事業費用は約8億ドルと見込んでいる。

エタノールと砂糖を併産するもので、生産・販売されるサトウキビを原料としたバイオエタノールは、他の原料を圧倒する二酸化炭素削減効果を持つとしている。これで得られるエネルギーは生産に投入するエネルギーを大きく上回るという環境に優しい特徴をもち、逼迫する発電・運送用化石燃料の代替や石油化学原料として注目を浴びている。サトウキビの絞り粕であるバガスはプラント敷地内の自家発電施設の燃料として有効利用し、余剰電力はブラジル国内で販売する予定。

ブラジルは全世界の約4割を占める世界最大のバイオエタノール生産国の一つで、熱帯林から離れたセラードと呼ばれる潅木地帯で生産されるサトウキビを原料としたバイオエタノールの生産コストは、世界の中でも極めて低いとされている。

食糧問題や環境に配慮しながら、伊藤忠は地球温暖化への対応策のひとつとして、このプロジェクトを礎としてバイオエタノール事業に参入する。

生産するエタノールは、現状では大半がブラジル国内向けに販売し、一部を米国向けに輸出する。

将来的には、需要増が見込まれる欧州や極東地域への輸出も展開する考え。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る