三洋電機と新日石、薄膜太陽電池の事業化に向けて協議

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三洋電機と新日本石油は9月30日、今後市場が拡大することが予想される薄膜太陽電池の分野で、事業化に向けて合弁会社を設立するための具体的な協議を開始することで合意した。

薄膜太陽電池は、現在市場が急拡大している太陽電池の中でも、最も安価なコストの実現が見込まれる太陽電池で、既存の太陽電池メーカーだけでなく、異業種からの参入が急増している。

三洋電機は、現在世界最高レベルのセル変換効率を実現するHIT太陽電池を製造販売しているが、さらなる太陽電池事業の拡大を図るため、薄膜シリコン太陽電池の技術開発を進めてきた。HIT太陽電池に関しては、今後も三洋電機単独での事業拡大を推進するが、薄膜太陽電池に関しては、今後早期に主力事業に育てるために必要な技術、投資を考慮し、同事業を次期事業の柱のひとつとして検討している新日本石油との共同出資会社を設立することで検討を進める。

新日本石油は、総合エネルギープロバイダーとして燃料電池、太陽電池、蓄電池等新エネルギー関連事業を次期事業の柱の一つと位置づけている。低発電コストを実現する薄膜シリコン太陽電池を安定調達し、国内大規模発電や公共産業向けの用途開拓ならびに住宅用途への投入を推進する方針で、この分野の太陽電池で技術を持つ企業との協業が必要であると判断、三洋電機との共同出資会社の設立について検討を進めることにした。

三洋電機と新日本石油の両社は、両社の持つ事業戦略とリソースを背景に、高性能・低コストの薄膜太陽電池を2010年度中に事業化する方針で、2009年4月に共同出資会社を設立するため、詳細の検討に入る。

《レスポンス編集部》

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