ポルシェAGは、10月4日から19日にかけて開催されるパリモーターショーでニュー『911』モデルレンジと『ボクスターSポルシェ・デザイン・エディション2』、『ケイマンSスポーツ』『カイエンSトランスシベリア』を発表する。
ポルシェの歴史上、最も短い期間で第2世代へと進化した911シリーズは、「911カレラクーペ」から「911タルガ4S」までの全10モデルを一斉に公開する。一新されたデザインと、新たなテクノロジーの採用が特徴で、ポルシェは最新世代の911を投入することで、スポーツカーのラインナップを充実する。
これら全てのモデルはダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)採用のパワーユニットを搭載する。この新開発エンジンは、ポルシェの伝統的なフラットシックスエンジンが確立してきた高いパフォーマンスと効率性をより高いレベルへと引き上げ、スポーツカーの世界に新たな基準を打ち立てる。
また、進化したエミッション制御とエンジン制御テクノロジーにより、ヨーロッパのEU5とアメリカのLEV IIという、厳格な排出ガス基準をクリアしている。
パリでデビューするボクスターSポルシェ・デザイン・エディション2とケイマンSスポーツは、3.4リットルエンジンを搭載し、従来の「S」モデルを8PS上回る最高出力303PSを発生する。この2つのニューモデルには、車を印象的なデザインに仕上げる数々の専用装備が備わっている。
ボクスターSポルシェ・デザイン・エディション2は500台限定で、ボディカラーはポルシェの伝統的なカラーのキャララホワイトを設定。独創的なスポーツクーペのケイマンSスポーツは700台限定で、より華やかなカラーリングを特徴とし、スポーツ性とダイナミックさを向上。ボディカラーとして6種類の専用ソリッドカラーが設定するが、特に「911GT3RS」と同じグリーンとオレンジは特にスポーティーなイメージを印象づける。
さらに、ラリーの遺伝子を受け継ぐカイエンSトランスシベリアもパリで初めて公開されるモデル。モスクワからモンゴルの首都ウランバートルまで約7000kmを走破する過酷なラリーレイド「トランスシベリアラリー」用に開発された頑健なラリーカーであるカイエンSトランスシベリアは、カイエンSをベースに公道走行も可能としている。
燃費性能に優れたダイレクト・フューエル・インジェクションを採用する4.8リッター自然吸気V8エンジンにはチューニングを施し、最高出力405ps/6500rpm、最大トルク500Nm/3500rpmといった「カイエンGTS」と同じパフォーマンスを発揮する。