ルノーは10月2日、パリモーターショーで新型『メガーヌクーペ』を発表した。3代目メガーヌとしては5ドアハッチバックに続く2つ目のバリエーション。クーペというよりは3ドアハッチに近いスタイルが特徴だ。
新型は2008年3月のジュネーブショーで公開した『メガーヌクーペコンセプト』をベースに市販化。5ドアよりもボリュームのあるボディラインや、Z字型のCピラーが目を引く。また、先代モデルの特徴だったクリフカットのテールゲートは、新型では5ドアと同様にオーソドックスな形状に変更された。テールランプは角型レンズを埋め込んだクーペ専用デザインだ。
一見すると、5ドアからドアを減らしただけのモデルのように見受けられるが、ルノーは「5ドアとの外観の共通部品はボンネット、ヘッドランプ、リアスポイラー程度」と説明している。また、車高は5ドアよりも12mmローダウン。足回りも5ドアよりもスポーティな味付けが施されている。先代よりもボディを大型化したにもかかわらず、車重が8kg軽くなっているのもポイントだ。
エンジンは5ドアと共通。ディーゼルのdciユニットが最大出力85/90/105/110/130/150/160psの合計7機種。ガソリンは1.6リットル(100/110ps)、2リットル(140ps)に加えて、日産と共同開発した1.4リットルターボを用意する。この1.4リットルは1.8リットル並みの130psのパワー、2リットルと同等の19.4kgmのトルクを発生しながら、CO2排出量は1.6リットルよりも少ない。バイオ燃料対応エンジンもガソリン/ディーゼルに設定する。
新型メガーヌクーペは5ドアと同様に、11月から欧州での発売を開始。ルノーは5ドア、クーペに続いて、セダン、ワゴンなど合計6種類のバリエーション拡大を計画しており、欧州Cセグメントで攻勢を強める構えだ。