ホンダは、米国の現地法人であるアメリカンホンダモーターカンパニーが、小型車や燃費の良いクルマへのシフトなど、急激に変化する市場に迅速に対応するため、フレキシブル生産体制を強化すると発表した。
具体的には、2009年半ばごろに、『オデッセイ』、『パイロット』といったライトトラックを生産している「ホンダ・マニュファクチュアリング・オブ・アラバマ」(HMA)に、現在オハイオ州の「ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング・インコーポレーテッド」(HAM)のメアリズビル四輪車工場(MAP)で生産しているV型6気筒エンジンを搭載した『アコードセダン』の大半を移管する。
MAPは、V6エンジン搭載のアコードセダンの大半を移管後、需要の高い直列4気筒(L4)エンジン搭載のアコードを増産し、HAMのアンナエンジン工場(AEP)ではL4エンジンを増産する。
ホンダは、北米の市場動向に合わせた乗用車系とライトトラック系の拠点間、ライン間での生産フレキシビリティをより拡大し、北米で販売されるクルマの北米生産比率を高め、顧客の需要にすばやく応えられる効率的な、より競争力のある事業の基盤強化を図る。
また、アコードの生産を日本の埼玉製作所、米国HMA、MAPで担当することで、グローバル規模でのフレキシブル生産体制を強化する。
一方、HMAは、現在の市場動向への対応、今回のアコード導入準備の設備工事により、来年3月末までの間、ライトトラックを生産調整する。