イギリスでエコラン大会 優勝はなんと…コルベット

エコカー 燃費
イギリスでエコラン大会 優勝はなんと…コルベット
イギリスでエコラン大会 優勝はなんと…コルベット 全 4 枚 拡大写真

英国でこのほど、毎年恒例のエコラン大会が開催され、シボレー『コルベット』が優勝した。このコルベットはスポーツグレードの「Z06」で、記録は30.96マイル/ガロン(約13.16km/リットル)だった。

【画像全4枚】

ALDオートモーティブ社主催の「MPGマラソン2008」は今年で10回目。イングランド西部の港湾都市、ブリストルを出発し、チェシャー州のマクルズフィールドで1泊。翌日に再びブリストルを目指した。一般道だけを通るルートは、総走行距離411マイル(約660km)。途中、燃費が悪化するワインディングも含まれている。

MPGマラソンは単に燃費の良さを競うイベントではない。欧州のECE燃費データに対して、実走行でどれだけ燃費がアップしたか、その改善率の高さで順位が決められる。つまり、エコランに不利な大排気量車でも、運転の仕方次第で上位入賞が狙えるのだ。

ちなみに、2007年に優勝したのは、『マツダ3MPS』(日本名『マツダスピードアクセラ』)で、43.34マイル/ガロン(約18.43km/リットル)。ECE燃費の29.1マイル/ガロン(約12.37km/リットル)に対して、48.95%もの改善率をマークした。

2008年大会もコンパクトカー優位かと思いきや、優勝したのはスポーツカーのコルベット。しかもスポーツ性を高めたZ06グレードだった。Z06で参加したジャーナリストのリチャード・ハモンド氏は、30.96マイル/ガロン(約13.16km/リットル)の記録で完走。ECE燃費に対して61.26%という参加車中、最高の改善率を達成した。

コルベットZ06は2005年に発表。ルマン24時間などで活躍した「コルベットC6-R」のノウハウを注入し、6リットルV8の排気量を7リットルまで拡大。最大出力511psを発生するエンジンが、アルミ製フレームによって60kg軽くなった1440kgのボディと組み合わせられる。

そんな世界一級の性能を持つスポーツカーが13km/リットル台の燃費を計測したのだから驚く。英国GMは「スポーツカーのコルベットがファミリーコンパクトカーと変わらない燃費を出せることが証明できた」と、エコドライブの無限の可能性をアピールしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  2. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  3. シビック タイプRに本革製ステアリングホイール、ホンダアクセスが純正設定…2026年1月発売
  4. 「自動車は巨大な動くIoT」SDV時代に高まるサイバーセキュリティとAIの重要性、「オートモーティブ ソフトウエア エキスポ 2025」の見どころをナノオプト・メディア大嶋社長×レスポンス編集長が語るPR
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る