【スタッドレスガイド'08】スタッドレスを意識させない総合性能…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4

自動車 ニューモデル 新型車
【スタッドレスガイド'08】スタッドレスを意識させない総合性能…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4
【スタッドレスガイド'08】スタッドレスを意識させない総合性能…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4 全 8 枚 拡大写真

スノー路面ではクルマの重量がメリットになっている感じで、グッと雪を掴んでグリップしている。ちょっと攻めても滑りにくく、かなり無理してもついてきた。このグリップの強さは意外なほどだった。

ブレーキングは、いろいろな踏力で試したが、強く踏み込んだときのABSの作動するタイミングが遅かった。つまりそれだけグリップ限界が高いということだ。そしてABSが作動している最中のグリップ力も強く、制動距離も短かった。

人がたくさん乗る可能性があるミニバンにとって、ブレーキ性能に余裕があるというのは嬉しいことだ。

同じようにアクセルを踏んでいったときのトラクションの掛かりが強く、ホイールスピンが起こりにくかった。なかなかホイールスピンをしないわりに、ホイールスピンが始まったときでもいきなりグリップを失って速い空転をしてしまうわけではなく、まだグリップが粘っている。だからアクセルを戻せばすぐに回復する。

このことから、前後方向のグリップ力には相当余裕がありそうだ。まずこの段階で、冬道でも安心感があるスタッドレスタイヤだという印象を持った。

コーナーの入り口でハンドルを切ったときにも、切ったぶんだけフロントが向きを変えていってくれるから、自信を持って進入することができる。応答性は、切り始めだけ利くのではなく、切り込んだところでの追従性もよい。

これは氷上テストでの印象よりも、さらに深いところまで利いてくれるから、一般ドライバーが運転したとき、ハンドルが利かなくて慌ててしまうケースは少ないだろう。それでもジワッとアクセルペダルを踏みながらハンドルを切ったときにはプッシュアンダーになり、外に膨らむのはセオリーどおりだ。

コーナリング中のアクセルコントロールも利くので走りやすい。ちょっとリヤを振り回すように、アクセルオンの状態からハンドルを切り込んで急にアクセルオフにすると、リヤが振り出されるように滑り出す。しかしその動きはとても穏やかでコントロールしやすいものだ。急に大きな滑りになることもなく、絶えず穏やかさを保っていたのも好印象だ。

テストコースを出て一般道でも走ってみた。ドライ路面では意外なほどしっかりしたグリップ感を発揮してくれる。スタッドレスタイヤを装着していることをあまり意識させられることなく走れるタイヤである。

氷上性能IMPRESSION雪道性能IMPRESSION
PROFILE試乗MOVIE
タイヤ徹底ガイドTOP

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る