全日本模型ホビーショー08…プラモデルの50年を1分で見る

自動車 ビジネス 企業動向
全日本模型ホビーショー08…プラモデルの50年を1分で見る
全日本模型ホビーショー08…プラモデルの50年を1分で見る 全 11 枚 拡大写真

16日から19日まで千葉・幕張メッセで開催された「2008 第48回 全日本模型ホビーショー」(日本プラモデル工業協同組合主催)では、各社の最新プラモデルなどが展示されたほか、プラモデル誕生50周年を記念した特別展示なども設けられた。

「国産プラモデル誕生50年の歩み展」もそんな特別展示のひとつ。国産プラモデルの歴史は、1958年のマルサン300分の1原潜ノーチラス号から始まったといわれる。当時の価格で250円だ。この「歩み展」で解説された50年の歴史を写真と文字で一気にたどってみたい。

日本の行動経済成長期、1960年代はプラモデルの第1次ブームが到来する。低価格化によって子供たちのお小遣いで購入できるようになり、このブームの中、木製模型メーカーのタミヤ、アオシマ、イマイ、フジミ、ハセガワなどが次々とプラモデル市場に参入し始めた時代だ。

1970年代は日本社会が成熟期に入り、プラモデル業界は安定期へ。クルマのジャンルではスーパーカーブームが押し寄せ、各メーカーが世界の名車を20分の1スケールなどでモデル化。1979年には、TVアニメ「起動戦士ガンダム」の放映が始まり、ガンプラブームの幕開けを迎えることとなる。

ミニ四駆ブームの到来を迎えた1980年代。プラモデルが大人のホビーへと転換をはかる時代でもあった。子供たちはミニ四駆でレースに夢中になり、大人たちはノスタルジックと本格を求めて大型プラモデルに注目した。ミニ四駆は、既存の模型店販売網を飛び越え、大型量販店などへと販売エリアを広げていった。

1990年代はガンプラやミニ四駆のブームなどでプラモデル業界は海外生産時代を迎えた。東南アジアへ生産拠点を移す動きに拍車がかかる。競争を余儀なくされたメーカーは、国内で企画・開発、国外で生産という二極化構造を保ちながら独自性を追求、維持していくことになる。

そして2000年代は、「高級化・完成品による市場維持の時代」といわれる。プラモデル業界は過渡期に来ているという見方もあり、生産を海外に依存する流れのなか、国内生産による完成品販売という流れがあるのも事実。プラモデルは、完成品という模型関連商品として姿を変えたという一面もある。

さて、次の50年、100歳を迎える2058年のプラモデルは、いったいどんな姿になっているだろうか?

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  2. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  3. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る