【ホンダ FCXクラリティ 登場】普及しない理由、する理由…藤本CE

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ FCXクラリティ 登場】普及しない理由、する理由…藤本CE
【ホンダ FCXクラリティ 登場】普及しない理由、する理由…藤本CE 全 8 枚 拡大写真

ホンダが世界初の量産燃料電池車としてリース販売を開始した『FCXクラリティ』に対するユーザーの期待は大きい。アメリカではリース料が月600ドルと格安であることもあって、ウェブサイトでリース希望者を募ったところ、たちどころに5万人以上の応募があった。

【画像全8枚】

水素ステーションがあるところでしか使えないという不便さなど何のそのという人気沸騰ぶりである。価格さえリーズナブルになれば、燃料電池車の需要は飛躍的に高まることが図らずも証明された格好だ。

「コスト低減は水素供給インフラの整備と並び、燃料電池車を普及させるうえで乗り越えなければならない高いハードルのひとつです」

開発責任者の藤本幸人氏は、普及の最大のカギとなるコストが、依然として燃料電池車のネックとなっていると語る。

燃料電池と言えば、かつては白金使用量が多く、重要部品のセパレーターもカーボン製と、とても量産できるシロモノではなかった。ホンダは白金の使用量を普通のクルマの触媒よりはやや多いというレベルにまで削減し、セパレーターも5年前にステンレス製のものを実用化した。コストダウンのレイヤーは、素材から量産技術へと一歩前進しているのだ。

「そうは言っても、燃料電池車をたくさん作るのは簡単ではありません。例えば重要部品のセパレーターひとつとっても、もし燃料電池車を1万台作るとすれば、単純計算で月間500万枚製造しなければなりません。今の段階では、どうやったらそんなに安定して大量生産できるかということもよくわからない」

「3年で200台生産というのは少ないように見えるかもしれませんが、燃料電池車の量産をどうすればいいかという課題を洗い出すための重要なファーストステップなんです。ここをクリアして、はじめて1桁、2桁多い生産台数が見えてくるでしょう」

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ここまで変わる? ホンダ『アコード』次期型の新デザインを予想
  2. 【アウディ A5 新型試乗】「ちょうどよい」サイズと、4気筒ディーゼルとして満点の静粛性…中村孝仁
  3. ついに『パジェロ』新型登場! 三菱自動車も変わる?…ニュースランキング
  4. 人気ミニバンが2027年にも大進化へ! トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発1.5LエンジンHEVか?
  5. 伝説のニンジャが1/4ダイキャストモデルに、『週刊 カワサキ Ninja GPZ900R』2027年1月創刊へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  5. ポルシェはなぜブガッティを手放した? 10億ユーロで売却、選択と集中へ
ランキングをもっと見る