ゼネラルモーターズ(GM)は10月末、世界初の量産可能な自動車用触媒コンバーターの開発実績が評価され、「グレート・モーメンツ・インエンジニアリング」賞をグローバルスペック社から受賞すると発表した。
排ガスはエンジンから排出される際に、必ず触媒コンバーターを通過する。触媒コンバーターは、エンジンの燃焼により発生する排気ガスの有害物質を改質し、大幅に減少させる。コンバーターの中にはパラジウムやプラチナ、ロジウムなどでコーティングされた触媒が蜂の巣状の構造をしており、ここに入った排気ガスの物質が化学反応を起こすことで有害ガスを低減する。
触媒コンバーターのコンセプト自体はGMの発明によるものではないが、特殊な素材や独自の設計などによりコンバーターの効率を高めるなど、触媒コンバーターを乗用車やトラックなどで幅広いクルマに対応した革新的な技術は、GMの功績とされている。