STマイクロ、自動防眩バックミラー制御を追加した1チップ製品を開発

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STマイクロ、自動防眩バックミラー制御を追加した1チップ製品を開発
STマイクロ、自動防眩バックミラー制御を追加した1チップ製品を開発 全 1 枚 拡大写真

車載アプリケーション用ICの主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクスは、車両ドア・システムの駆動に必要な主要信号に加え、自動防眩バックミラーを制御するための追加機能を要した1チップ製品を発表した。

この複合ドライバIC『L99DZ70XP』により、通常であればドア内の複数のスペースに搭載されるディスクリート・ドライバが不要になるため、取り付けが容易になるほか、コンパクトで統合化されたドアゾーン・コントローラを実現する。

L99DZ70XPは、ハイエンド機能に向けた全てのドライバ回路を1チップ上に集積しており、複数の個別アセンブリの設計や搭載が不要になるため、低コスト化、製品開発期間の短縮、省スペース化が図れる。この1チップ・ソリューションは、複数の端子および潜在的な不良箇所を低減する。

内蔵されている自動防眩ミラー・コントローラは、車載用ドライバICに搭載される初の機能。従来の自動防眩コントローラは、高出力な外付け抵抗を必要とするレギュレータを使用するが、新製品はエレクトロクロミック素子を駆動する小型の外付けMOSFET用の制御信号を生成することで、省スペース化と低コスト化を実現すると共に、閉ループ電流制御による信頼性向上が図れる。

新製品の6個の出力は、ミラーの調整と格納、ドアロックの作動などのモータ駆動アプリケーション向けに最適化している。最大4個のドライバを照明アプリケーション用に利用することが可能で、その内2個はLEDまたは従来の電球の駆動用にプログラム可能。残り1個の出力はミラー・デフロスタの駆動用に最適化している。各ドライバは、パルス幅変調を使用して正確な電流制御を行う。その他の機能として、大きな初期電流によって損傷の原因となるサージが車内の配線内に発生するのを防止するための、モータや電球などの負荷に対するソフト・スタート機能を持つ。

現在、サンプル出荷中で、量産開始は2009年第1四半期の予定。単価は約10万個購入時、約3ドル。

《レスポンス編集部》

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