GM、バイオ燃料の技術開発で中国との連携強化

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ゼネラルモーターズ(GM)は、メディアワークショップを開催し、持続可能なバイオ燃料分野における同社の世界トップレベルの技術を中国と共有すると発表した。

ワークショップでは、エネルギーの安全と多様性を軸としたGMの新エネルギー戦略や、中国における自動車用エネルギーおよび輸送システムの持続可能な発展をサポートしたいとするGMの取り組みが強調された。

ワークショップには、GMグローバル・エネルギー・システムズR&D(研究開発)部門の幹部、持続可能なバイオ燃料開発におけるGMの主要提携企業、米国・コスカタ・インク、バイオ燃料研究に取り組む中国・清華大学の教授らが参加、それぞれの視点から見た中国におけるバイオ燃料産業の現状・展望を語ったほか、次世代エタノールの最新技術に関する情報を共有し、それらの商用化の可能性をテーマにディスカッションを行った。

現在、中国におけるエタノール生産量は年間約10億ガロンで米国、ブラジルに次いで世界で3番目のエタノール生産国となっている。GMは世界中の持続可能なバイオ燃料の研究開発・商用化で業界をリードしており、燃料にエタノールとガソリンを併用するフレキシ・フューエル仕様の乗用車やトラックを500万台以上生産してきた。特に米国生産車では、2012年までに年間生産台数の50%をフレキシ・フューエルモデルにする目標を掲げている。

GM中国のデビッド・S. チェン副社長は「中国自動車エネルギーリサーチセンターの(CAERC)調査によると、GMは中国で持続可能なバイオ燃料となり得る新たな自動車エネルギー源をすでに実証し始めている」と語った。

CAERCの開発目標は、自動車のエネルギー戦略や技術指標、マネジメント手法における中国政府の施策を支援することで、これと並行してCAERCは中国国内の様々な学術団体や関連業界と協調して、新エネルギー自動車産業の発展を加速させる取り組みを行っている。GMは新エネルギー分野で、研究開発から非食物原料の次世代セルロース系エタノールの市場導入にいたるまで、CAERCをはじめ世界各国の提携企業による研究開発の成果を今後も引き続き中国政府と共有していきたい、としている。

GMは、代替推進システムを世界に先駆けて導入する市場として中国を検討しており、それらのシステム生産拠点としても、中国が有力な候補であると見ている。また、最先端のソリューションを活用して中国の新エネルギー自動車の開発を加速させるとともに、よりエネルギー効率の高い環境に優しい自動車を中国の消費者に提供したいとしている。

《レスポンス編集部》

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