【アウディ A4 試乗】崇高な駆動方式…清水和夫

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】崇高な駆動方式…清水和夫
【アウディ A4 試乗】崇高な駆動方式…清水和夫 全 5 枚 拡大写真

今年の輸入車の中でもっとも注目したいのはアウディ『A4』とシトロエン『C5』。お互いによきライバルとして日本に上陸したが、ここではアウディA4の非凡さについて述べてみよう。

もともとアウディは縦置きFFという大衆車のFFとは異なる崇高な駆動方式を持っていた。しかも縦置きFFから発展したAWDクワトロはアウディの大きな特徴なのである。

そして今回の新型A4はさらにエンジンのレイアウト方式が進化し、フロントデフの位置を前方に移動することでフロントのオーバーハングを大幅に縮めることに成功している。ここに縦置きFF車の理想的なエンジンレイアウトが完成した。

乗り心地は少し硬いが、安定性と俊敏性はとても高い次元でまとまっている。1.8Lの4気筒ターボも気持ちがよいし、3.2リットルの直噴エンジンもご機嫌だ。ボディはワゴンとセダンが選べるが、どちらもスタイリングが洗練されている。新型A4はとにかく魅力的なのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

清水和夫|モータージャーナリスト
1954年東京生まれ。武蔵工業大学子通信工学科卒。『NAVI』、『エンジン』、『モーターマガジン』、『カートップ』など、自動車専門誌で連載多数。TVでも「NHK」を中心に活躍している。専門はクルマの運動理論。衝突安全と燃料電池に関しても造詣 が深い。主な著書は『クルマ安全学』、『燃料電池とは何か』など。愛車はポルシェ『カレラ4カブリオレ』とホンダ『NSX』。

《清水和夫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る