米GM(ゼネラルモーターズ)は7日、「戦略的な買収」の検討を中断する方針を明らかにした。クラスラーとの合併交渉を凍結するもので、当面は資金確保を優先課題に掲げた。
同日発表した2008年第3四半期(7 - 9月期)決算は、最終損益が25億ドル(約2500億円)の損失と、5四半期連続の赤字となった。決算資料のなかでGMは、新車市場の好転や資金調達の進展がなかった場合、今年末の手元資金は事業を継続するうえで最小必要額まで減少すると表明している。
また、同資料での談話でリック・ワゴナー会長は政府の金融安定化対策は、クレジット市場安定化の手助けになるとしたものの、「経済や自動車産業の回復にはより強固な行動が求められる」と、追加的な政府支援策を求めた。