【アウディ A4 試乗】Cクラスと3シリーズに並んだ…ピーター・ライオン

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】Cクラスと3シリーズに並んだ…ピーター・ライオン
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どの角度から見ても、新『A4』はとにかくハンサムで頭良さそうに見える。美しくまとまったスタリングを採用しながら、今回のモデルはシャシー剛性の向上とサスのチューニングのおかげで、ハンドリングや乗り心地がだいぶ進化した。

これで、ベンツ『Cクラス』とBMW『3シリーズ』に並んだと言っていいと思う。つまり、ステリング反応がより鋭くなって遊びが消え、ターンインが素早くてより正確になった。何よりも、ハンドリングからダルさと鈍さが消えたことを褒めたい。業界のデザインリーダーとして外観のみならず、室内のデザインやトリム、また質感はピカイチ。

「1.8TFSI」と「3.2クワトロ」のエンジンラインアップも充分に力強く、その加速性やエンジン音もアウディのスポーティな特性にぴったり合う。

大変滑らかでシフトショックのない優秀なツインクラッチDSGも高く評価できるし、パワステ、ダンパー、アクセルのレスポンスが調整できるADSも業界でもトップレベルに仕上がっている思う。

ピーター・ライオン|モーター・ジャーナリスト
60年オーストラリア生まれ。西オーストラリア州大学政治学部卒。81年に同州の日本語弁論大会に優勝。83年に慶応大に留学。88年から、東京を拠点にするモータージャーナリスト。現在、米・英・独・伊・豪などの有力誌に新車情報や試乗記を寄稿。また、日本の自動車雑誌にも日本語で執筆中。日本COTY選考委員。ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー共同会長。愛車はジャガーXJ8。

《ピーター・ライオン Peter Lyon》

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