アウディファミリーを象徴するダイナミックな縦長のラジエターマスク、シャープなエッジの『A4』はモダーンで大人びた装いだ。
インテリアも魅力的。先代に比較してウッドを使い高級感が増し、質感も高くリッチな雰囲気。シートはパワーシート。それほどタイトなサポートではないが、エアーランバーサポートもあり、ロングツーリングも疲れない。リヤシートは大型センターアームレストと両サイドのアームレストでゆったりと座れる。ルーフのゆとりは11cm程度で特に広くはないが不満のないスペースだ。
試乗したのは「1.8TFSI」。2000回転からでもスムーズにターボトルクが乗り出し、シームレスにしっかりと加速。スポーティに走りたいときには、0-400m加速を16秒台という軽快な走りは流石だ。さらにエンジンノイズも色気のあるチューニングで心地好いし、乗り心地も快適だ。
ハンドリングは基本的にスポーティだが、応答がシビアでちょっと癖があるのが気になる。また発進の際アクセルコントロールが結構シビアだったが、このあたりは日本向けのチューニングで調整は可能だろう。軽快で快適なツーリングカーである。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバー。現在はモータージャーナリストとして活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブ・ドライビングスクールの講師も務める。趣味はハイスピードドライビング、モーターグライダー、パソコン。最近はデジカメと電気自転車に凝っている。