日産自動車は、ニューヨークで開催される「第15回ITS世界会議」に、ぶつからない車の実現にむけた実験車両などを出展すると発表した。交差点で、運転者が気がつかない環境下でもぶつからない実験車「インフラ協調型ITSプロトタイプ」や自立型ITSの最新技術を搭載した「全方位運転支援システム搭載プロトタイプ」などを出展する。
日産は、米国のインフラ協調システム開発プロジェクト(VII)に2005年から参加し、道路設備や周辺車両と通信する技術とGPSによる高精度な位置検出技術を利用したシステムの研究開発を進めている。
今回のITS世界会議では、これらの技術を応用し、赤信号警報、直進車両警報、インフラ協調インテリジェントクルーズコントロールなど、交差点での安全な運転を支援する4つのアプリケーションを開発・搭載した実験車両の屋外デモを実施する。
また、自立型ITSにより周囲の車とぶつからない車の実現にむけた最新技術を搭載した全方位運転支援システム搭載プロトタイプ車両も出展する。今回、8月に発表した後退時における運転支援システム(バックアップコリジョンプリベンション)を世界で初めて公開する。
このほか、ブース展示では、車両本体だけでなく、人と社会も含め総合的に環境と安全への取り組みを推進する日産の「トリプルレイヤードアプローチ」に基づいた安全、環境を柱とした日産のIT/ITSの新技術を紹介する。