プジョーは『107』のマイナーチェンジの概要を明らかにした。内外装のリファイン、環境性能の引き上げがおもな内容だ。
107は05年3月のジュネーブモーターショーで発表。トヨタと共同開発した欧州Aセグメントの小型車だ。生産はPSA(プジョーシトロエン)とトヨタの合弁会社、TPCAのチェコ工場で行う。トヨタ版は『アイゴ』、シトロエン版は『C1』のネーミングだ。
マイナーチェンジの変更点として、まず挙げられるのがフロントマスク。大きく口を開けたグリルの中央には太い銀メッキバーを配した。従来よりも押し出し感を強調したフロントマスクだ。ボディサイズは全長3430×全幅1630×全高1470mmで、変更はない。
内装はシートやドアトリムの生地を変更したほか、オプションでレザー&アルカンタラ仕様を設定。上級志向の顧客のニーズに応える。NVH(騒音・振動・ハーシュネス)の低減も図られた。
エンジンは従来どおり、ガソリンが1リットル直3、ディーゼルが1.4リットル直4のコモンレールディーゼルターボ。燃費やCO2排出量などの環境性能はさらに向上した。燃費は欧州複合モードで21.7 - 24.4km/リットル、CO2排出量106 - 109g/kmと優秀な数値を達成している。
プジョー107は05年夏の欧州発売から08年9月までの3年間で32万2000台を生産するクリーンヒットとなった。マイナーチェンジでさらに販売を伸ばしそうな勢いだ。