【COTY 選考コメント】第一印象は釈然としない…岡本幸一郎

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【COTY 選考コメント】第一印象は釈然としない…岡本幸一郎
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選考結果がこうなったことに、個人的には少々複雑な心境でいる。

我々は、自動車メーカーの広報や開発陣の方々に接する機会が多いので、それぞれのクルマにこめられた思いやコンセプトもある程度わかるし、受賞した理由も理解できる。その点では、番狂わせもなく、いたって“順当”だろう。

しかし、この結果を一般の人々はどう受け取るだろうか? 選考理由をよく読めば納得してもらえるかもしれないが、第一印象では、釈然としない点も多々あるのではと思っている。

また、獲得点数について、『iQ』と2位以降では大きな差が開いたものの、これは、各選考委員の持ち点が25点で、1台に10点を入れ、残り15点を任意に4台に分配するというレギュレーションによるものであって、実情はもっと接戦だったのではと思っている。いずれにしても、iQが大賞に輝いたことに疑いはないけれど。

まだ売られていないクルマが大賞ということには違和感を覚えるが、何年かあとに振り返ったときのことを思うと、2008-2009年のイヤーカーにもっとも相応しいのは、やはりiQのような気もする。そのためには、これからiQが発売されて、より多くの人々に、ちゃんと支持されていくことが不可欠だろう。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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