【新聞ウォッチ】久々の“奥田節”炸裂、厚労省批判報道に苦言

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年11月13日付

●トヨタ役員報酬減を検討(読売・2面)

●ガソリン価格130円台に(朝日・11面)

●トヨタ奥田氏が発言「厚労省たたき異常マスコミに報復でも」(朝日・38面)

●トップこのごろ:好調カーナビ、新興国も強化、河原春郎JVC・ケンウッド・ホールディングス会長(毎日・8面)

●欧州委 旭硝子など制裁金、カルテル疑い4社に1700億円(産経・8面)

●あした人:白バイ全国大会女子の部で優勝 久沢さつきさん、自慢の愛車はハーレー「883」(産経・22面)

●トヨタ、米で新SUV 現地専用車でテコ入れ(日経・9面)

●トヨタが「タウンエースノア」など3200台リコール(日経・38面)

ひとくちコメント

政府の「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の座長を務める奥田碩・トヨタ自動車取締役相談役が会合の席で、厚労省に関する批判報道について、「テレビが朝から晩まで年金や厚労省の問題をあれだけ毎日やるのはちょっと異常な話。正直言って(スポンサーを引くとか)マスコミに報復してやろうか」と発言したという。

さらに「ああいう番組のスポンサーは大きな会社じゃない。パチンコ屋とかサウナとかうどん屋とか」とまくし立てたそうだ。きょうの読売と日経を除く各紙が取り上げているが、中でも朝日は服部孝章・立教大教授(メディア法)の「言論に対する挑戦だ」との談話を掲載した。

奥田氏は経団連会長時代から歯に衣着せぬ発言でしばしば物議を醸していたが、今回は個人的な意見としながも厄介なマスコミ媒体がターゲット。トヨタの広告宣伝費は年間1000億円を上回る。大幅減益のあおりで今年度は大幅に落ち込む見通しだが、大スポンサーの立場から奥田氏は「カネも出すが口も出す」というのが発言の意図とみられる。

果たしてテレビ局などは生命線のトヨタの広告を断ってまで反論することができるのか。「奥田VSマスコミ」のバトルの行方が興味深い。

《福田俊之》

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