富士重工業が13日に発表した新型コンパクトカー、スバル『デックス』は、ダイハツ『クー』、トヨタ『bB』と“兄弟関係”で、スバルのラインナップで“空席”だったBセグメントだ。
同社スバル商品企画本部商品企画部主事の金井達氏は「Bセグメントを持ち合わせていないという状況は、市場ボリュームを考えると今後の発展にだいぶ影響が出てくる。Bセグメントにボクシーなトールワゴンを選択した理由は、軽自動車『ステラ』の上のクラスが1.5リットルの『インプレッサ』となってしまい、その中間を埋めるクルマがなかったから」と話す。
また、軽自動車からのアップグレード、インプレッサからのダウンサイジングを考えるユーザーもターゲットに入れている。いっぽうデックスは、84年に登場した『ジャスティ』の後継車ということになるのか。「インプレッサのユーティリティでは満足できないという方におすすめするクルマであって、ジャスティの後継車という位置づけは、ない」と金井氏は語る。
スバルは今後、軽自動車と1.3リットルクラスが“富士重製”でなくなる。