鬼怒川ゴム工業が発表した2008年9月中間期の連結決算は、売上高は前年同期比18.6%増の353億7600万円だった。営業利益は前年同期の約10倍の25億2000万円となった。
車体部品は国内で受注が拡大したほか、海外も生産の安定化を図ることで収益が向上した。防振部品は小型車を増産している北米市場への部品供給が拡大。精密部品は既存取引先の採用車種拡大や二輪車向けカップの本格納入が開始となるなど、順調だった。収益でも売上げ増や北米子会社の黒字化、購買コスト削減活動などの合理化効果で大幅増益となった。
経常利益が26億9600万円と前年同期の約8倍に増えた。当期純利益は子会社保有の固定資産の減損損失の計上で15億8200万円となった。
通期連結業績見通しは、中国の売上高が予想を上回るほか、合理化効果で上方修正した。売上高が同4.0%増の680億円、営業利益が同31.0%増の42億円、経常利益が同35.0%増の42億円、当期純利益が同369.0%増の23億円となる見通し。