フィアットは14日、『500アバルト』の限定車、「DA 0 A 100」を発表した。アバルトの生みの親、カール(カルロ)・アバルト氏の生誕100年を記念したモデルで、限定101台が生産される。
カール・アバルト氏は1908年11月15日、オーストリアのウィーンで生まれた。2輪レーサーとして活躍した後、イタリアへ渡り、1949年にトリノで設立したのがアバルト社だった。
偉大なる創設者の功績に経緯を払って開発された限定車には、アバルト流儀のチューニングメニューがふんだんに込められている。
ボディカラーは「nuvolari gray」と呼ばれる専用色で塗装。ボディサイドには光沢感のあるアバルトデカール、Bピラーにはサソリエンブレムが追加された。マフラーは4本出しに変更されている。
インテリアはシートやステアリングホイールがレザー仕上げとなるほか、シフトノブとキックプレートをアルミ素材に変更。スポーティな雰囲気を盛り上げている。
エンジンは10月のパリモーターショーで公開した500アバルト「esse esse」と基本的に共通。1.4リットル直4ターボは専用コンピューターやBMC社製エアフィルターなどを追加。500アバルトに対して、最大出力は25psプラスの160ps、最大トルクは2.5kgmプラスの23.5kgmを発生する。0-100km/h加速は0.6秒短縮して7.3秒、最高速度は6km/h上回る211km/hの実力だ。
足回りは専用アルミホイールに205/40R16サイズのピレリ製「P-ZEROネオ」タイヤを組み込む。スプリングやブレーキも強化されている。