ダイムラーとフランスの高級ブランド、エルメスは14日、スマート『フォーツー』の「エルメスバージョン」を発表した。
エルメスは、1837年に馬具工房として創業。1890年代以降、バッグ、時計、服飾、香水と事業を多角化し、成功を収めた。とくに、「ケリー」や「バーキン」といった高級バッグは女性から絶大な支持を集めている。
エルメスは2008年3月のジュネーブモーターショーでブガッティとタイアップし、『ヴェイロン』のエルメス仕様を発表。今回のスマートにも、エルメスらしい上品で洗練されたイメージがふんだんに発揮されている。
大きな特徴が、内装色のオーダーシステム。ダッシュボードやシート、ドアトリムにはエルメス製のレザーが奢られるが、その色合いは、10色から選択可能だ。ブルー、レッド、イエロー、グリーン、ブラックをはじめ、エルメスブランドの象徴、オレンジも用意されている。
また、シート後方などには小物用のレザーバッグが取り付けられるが、もちろんこれもエルメス製。しかも、内装色とのコーディネートが図られる。また、シフトノブやサイドブレーキも同色仕上げのレザー巻きとなる。
スマート・エルメス仕様の価格は4万8500ドル(約470万円)とベース車の4倍にも跳ね上がった。それでも、世界のセレブからは人気を集めそうだ。彼らにとっては、ブガッティの2億7800万円と比べたら、割安!?