ボルボは19日に開幕した広州モーターショーで『S80L』を公開した。同社のフラッグシップセダン、「S80」のホイールベースを140mm延長した中国専用車で、公用車や社用車としてのニーズに応える。
S80L投入の狙いは17日に発表されたアウディ『A4L』と同様に、中国政府関係者の公用車、企業経営者の社用車としての利用に適う仕様として投入された。
140mmのホイールベース拡大は、後席のゆとり向上が目的。S80よりも足元の空間は広くなり、専用シートはゆったりとした座り心地を提供する。
生産は長安フォードマツダ(CFMA)の重慶工場で実施。同工場では2008年7月からS80の試作生産を開始しており、2009年の量産に備えていた。また、同工場では『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)も生産されている。
ボルボの中国2007年販売は前年比73.2%増の1万2460台と好調だった。最量販車は『S40』で、6560台をセールス。S80Lは現地ではアウディの人気車種、『A6L』と真っ向からぶつかるモデルとなるだけに、その完成度に早くも注目が集まっている。