日本無線の二輪車用ETC、JRM-12 滑り出し好調

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日本無線(新宿区)が25日に発売したアンテナ一体型の二輪車ETC『JRM-12』が好調である。

「発売前から問い合わせをたくさん頂戴してます。経済対策として発表された高速道路の通行料値下げも追い風になっているようです」(同社通信機器営業部)

東京都のオートバイ販売店で組織する東京都オートバイ協同組合は「二輪車が初めて発売された3年前ほどはいかないが、発売中のJRM-11と同じ発注をかけた」(同事務局)という。

バイク用品チェーン大手のナップス(横浜市)も「今まで車載器を付けるのが難しかったバイクのオーナーだけでなく、先行発売のJRM-11が付けられる人からの問い合わせが多く、引き合いは思ったよりある」(同社グローバルネットワーク事業部)とも。

日本無線の当初の開発目的は「シート下など取付スペースがない車両にも取り付けられるようにすること」(同上)だった。そのため車載器本体にアンテナや通信状態を表示するインジケーターを一体にした形式が採用された。

JRM-12は1万9950円と、価格がJRM-11より約1万円安く抑えられた。一体型の分だけパーツ数が少なくコストダウンが見込めたのだ。

しかし、インジケーターで状態を確認する必要があるため、取付はハンドル周りに限定される。しかも、ほんの少しだがJRM-11よりも本体が大きい。これが乗用車より後付パーツにこだわるライダーにどれだけ許容されるかが心配された。

ところが、当初見込んだ取付スペースのないオフロード車やアメリカンタイプという新たなユーザーよりも、JRM-12は今までETC装着を手控えていた層に響いた。

「とにかく少しでも価格が安くという人だけでなく、ハンドルに車載器を取り付けるため、手元でカードの出し入れができる。この機能が予想外に受けている」(ナップスグローバルネットワーク事業部)

ETCの装着費用は、上記の車載器本体の費用のほか、車載器のセットアップ料(3000円)、工賃、車載器の取付ステイ(部品代)が必要だ。工賃や取付ステイ代金は、それぞれのショップによってまちまちだが、総額で3万 - 4万円が中心価格帯だ。ちなみにナップスは、工賃4200円、取付ステイ代1995円だが、これは最安値に近い。

《中島みなみ》

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