盗難に遭いにくい車…米国でランキング

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盗難に遭いにくい車…米国でランキング
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米国自動車保険会社機構(IIHS)は9日、「盗難率の低い車リスト」を公表した。2007年に米国で最も盗難被害に遭う確率が低かった車は、メルセデスベンツ『Eクラス』だった。

IIHSのリストは、保険会社に盗難届けが出された件数を保険加入者全体の割合と比較してランクしたもの。先に公表された「盗難率の高い車リスト」では、GMのキャデラック『エスカレードESV』が1位。1000台あたり15台が盗難の被害に遭っていた。ワースト10リストには、10台中7台をSUV&ピックアップトラックが占めた。

一方、盗難率の低い車リスト1位のメルセデスベンツEクラスは、1000台あたり0.6台の盗難率。キャデラック・エスカレードと比較すると、盗難に遭う確率は25分の1と少ない。最近のメルセデスはイモビライザーをはじめ、高度なセキュリティ装置を導入している。Eクラスの盗難率が低いことと関係がありそうだ。

ベスト10の結果は以下の通り。
1. メルセデスベンツ・Eクラス 1000台あたり0.6台
2. ビュイック・レインナー 1000台あたり0.6台
3. スバル・フォレスター 1000台あたり0.6台
4. ビュイック・テラーザ 1000台あたり0.7台
5. VWニュービートル 1000台あたり0.7台
6. フォード・フォーカス 1000台あたり0.7台
7. ボルボV70 1000台あたり0.8台
8. トヨタ・プリウス 1000台あたり0.8台
9. サターン・リレイ 1000台あたり0.8台
10. フォード・フリースタイル 1000台あたり0.8台

2位と4位のビュイック、9位のサターン、10位のフリースタイルは米国でも不人気のSUVやミニバン。不人気車は当然、盗難に遭う確率は低くなる。その考えを当てはめると、8位のプリウスは米国では人気車だから、盗難率が高くても不思議ではない。

これはプリウスがハイブリッド車という点と関係があると推測できる。プリウスのボンネットにはインバーターなどの高圧機器が収まっており、素人が部品を取ろうとすると感電する危険がある。また、専用部品が多く、汎用性が低い。メカニズムが複雑な点が、プリウスの盗難率の低さの一因といえそうだ。

《森脇稔》

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