アストンマーチンは12日、2005-2008年モデルの4.3リットル『V8ヴァンテージ』用に「スポーツパック」を設定した。後付けのレトロフィットキットで、最大出力は20psアップの400psに向上する。
V8ヴァンテージは2008年夏にマイナーチェンジを実施。4.3リットルV8エンジンは排気量を400cc引き上げ、4.7リットルに進化した。スポーツパックは旧V8ヴァンテージの顧客に向けた性能アップキットである。
スポーツパックのハイライトは『DBS』用の吸気システム。5500rpmでバルブが開き、エンジンにさらに多くの空気を送り込むメカニズムだ。また、コンピューターも交換され、点火時期を最適化。ガソリンのオクタン価も細かく認識できるようになった。
これにより、最大出力は20psプラスの400ps、最大トルクは1kgmアップの42.8kgmを獲得。アストンマーチンは「トップスピードは283km/h。0-100km/h加速も若干短縮した」と説明している。
足回りはビルシュタイン製ダンパーと専用スプリングをセット。さらに、アルミホイールは軽量な5本スポークに交換される。エンジンだけでなく、ハンドリング性能も高められた。
スポーツパックは全世界のアストンマーチン販売店で装着可能。価格は未定となっている。