首都高晴海線…道路を船で運ぶ

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首都高晴海線…道路を船で運ぶ
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首都高速10号晴海線の豊洲出入口(江東区豊洲2丁目)は、東京都が東京インナーハーバーと名付け、港湾局、産業労働局、中央区が再開発を急ピッチで進めている地域にできる。

同地は、東京オリンピック選手村の建設予定地候補にもなっていて、広大な埋立地の近くには東雲運河(しののめうんが)がある。豊洲出入口の高架と一般道をつなぐ緩やかなスロープは、この運河を利用して運ばれ設置された。

設置場所近くに工事ヤードを作り、そこで100mの桁を組み立て、台船に乗せてタグボートで曳航し、早朝に一括架橋したのだ。一括架橋や早朝の曳航は、運河を利用する船舶への影響を最小限に留める配慮からだ。

スロープは入口、出口とも1車線だが、将来の交通量に対応して、拡幅できるように中央部にゆとりを持たせてある。

湾岸線を跨いで接続する東雲JCT(ジャンクション)では、他の陸上交通へ与える影響を考慮して、750t吊の大型クレーンが採用された。架設時間を短縮し、湾岸線などの交通規制を少なくするためだ。

ほかにも舗装下の床版の一部に新方式の技術を採用し、床版の耐久性を格段に向上させるなど、様々な工夫を取り入れ完成を急いでいる。

《中島みなみ》

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