気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年12月24日付
●ビッグ3現場を歩く、破綻か大リストラか(読売・1面)
●崖っぷち「ビッグ3」救済の行方 北米頼みトヨタ苦悩(朝日・9面)
●「最強トヨタも危うい」米各紙も1面トップ(朝日・9面)
●「派遣切り」でスト、入間の日野子会社、外国人5人、抗議(毎日・26面)
●トヨタ車体初V全日本バレーボール(産経・16面)
●4万人削減の一方、大手16社、内部留保最高、株主重視減益の中増配も(東京・1面)
●社説:米ビッグ3救済、新たな車社会示せるか(東京・5面)
●「トヨタ、クビ切るな」名古屋駅前デモ(東京・22面)
●東芝、リチウムイオン電池 300億円で新工場(日経・1面)
●自動車クライシス:雇用不安、揺れる政府(日経・1面)
●GM、中国でも生産調整(日経・9面)
ひとくちコメント
22日の年末会見でトヨタ自動車の渡辺捷昭社長が09年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正し、通期の営業損益が1500億円の赤字になるとの見通しを発表したが、翌23日の朝刊各紙は「創業以来初の(赤字)転落」(産経)などと、大きく取り上げた。
そんな中、朝日は「併せて、創業家の豊田章男副社長(52)が来年4月に社長に昇格する人事を固めた」と、一面トップで報じた。産経も「高まる創業家への期待、来年6月、章男副社長にバトン?」というトップ交代を臭わす記事を掲載。その後、時事通信などが「章男氏の社長昇格濃厚」という記事を配信したが、きょうの他紙には追随記事は見当たらない。
まさに人事は水物、正式発表まで流れが大きく変わることもあるが、かつてない緊急事態を乗り切るには人心を一新されることも必要だろう。明日25日のダイハツとの新車発表会では、トヨタ側から豊田章男副社長がメインで出席する。新型車はともかく、次期社長のお披露目の場となる可能性も出てきた。