【ホンダ アコード 新型】欧州御三家と戦う…池上LPL

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ アコード 新型】欧州御三家と戦う…池上LPL
【ホンダ アコード 新型】欧州御三家と戦う…池上LPL 全 17 枚 拡大写真

ホンダが12月4日に発表した新型『アコード』は、1976年に発売された初代モデルから数えて8代目にあたる。新型アコードをどのようなクルマに仕立てたのか、その狙いを開発責任者に聞いた。

【画像全17枚】

開発責任者を務めたLPL(ラージ・プロジェクトリーダー)の池上博之氏は、歴代アコードのうち6代目の欧州モデルから3代続けて開発に関わり続けたエンジニアだ。

---今年3月に北米、6月に欧州でデビューした新型アコード(北米ではアキュラ『TSX』)が12月4日に日本でデビューを果たしました。旧型モデルと同様、欧州車テイストの強いキャラクターとなっていますね。

池上:「新型アコードのクルマ作りの方向性は、基本的に旧型を継承しています。走る、曲がる、止まるというクルマの基本性能を極限まで高め、世界のライバル、とくに欧州市場で最も激戦区となっているDセグメント(全長おおむね4.4 - 4.7m。最近拡大傾向にある)のライバル、とくにBMW『3シリーズ』、アウディ『A4』などのプレミアムモデルと戦えるクルマ作りです」

---新商品の狙いがそれだけ明確であれば、実際の開発もスムーズだったのでは。

池上:「とんでもない。EU(欧州連合)市場は、走る、曲がる、止まるというクルマの基本性能が試されるという点で、世界でも一番厳しいフィールド。たとえばアウトバーンを走っていれば、時速200kmからのフルブレーキングなどしょっちゅうですし、イギリスでは狭くて路面もボコボコに荒れた田舎のBロードを60マイル/h(約96km/h)で走ったりする。そういうフィールドで、欧州のプレミアム御三家(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)という強い相手と戦えるモデルを作るのは、並大抵のことではありませんし、クルマ作りに関わる人間として、そういうクルマ作りに挑戦したくなるものなんです。」

---なるほど。その高い目標をクリアするために、どのようなクルマ作りを行ったのでしょうか。

池上:「欧州メーカーのクルマ作りのすごいところは、フルモデルチェンジのたびに、クルマのあらゆる部分について、進化させるべきところを着実に進化させてくることです。旧型の7代目アコードは欧州でも高い評価をいただけたと思っていますが、プレミアムクラスという視点で見ると、進化させなければいけないところがたくさんありました」

池上:「欧州市場には多くのセグメントがありますが、Eセグメント(全長約4.8m以上)から上のクラスについては、手がけるメーカーもごく限られています。それに対してDセグメントは、世界の自動車メーカーが、それぞれ持てる力のすべてを出した商品を投入してくる激戦区。そのDセグメントで良いクルマを作るのに、奇手はありません。私は新型モデルを開発するにあたって、すべてにおいて上質であることを徹底的に追求することにしました」

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『セリカ』復活へ、「現代版GT-FOUR」なるか?…土曜ニュースランキング
  2. 次期『ノート』が日産復活の切り札となる? 2027年登場へ、価格は約30万円上昇か
  3. 【スズキ クロスビー 新型試乗】独特な世界観と走りは、往年のシトロエンを思い起こさせる…中村孝仁
  4. ボルボ『XC40』807台をリコール…火災のおそれ
  5. 現代風アレンジで表情一新! スズキ『Vストローム250』7月23日発売、価格は68万5300円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  2. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  3. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  4. 「フィジカルAI展2026」初開催、現在地を知る!…ものづくりワールド
  5. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
ランキングをもっと見る