北関 真岡-桜川築西が開通…茨城と栃木を直結

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北関 真岡-桜川築西が開通…茨城と栃木を直結
北関 真岡-桜川築西が開通…茨城と栃木を直結 全 2 枚 拡大写真

関東地方の茨城、栃木、群馬の3県を結ぶ横断高速道路となるNEXCO東日本(東日本高速道路)「北関東自動車道」。そのうちの茨城県の桜川市にある「桜川築西IC」と栃木県の真岡市にある「真岡IC」間14.9kmが完成、20日午後3時に開通した。

これにより茨城、栃木両県が高速道路で結ばれ、人の移動と物流が大きく発展することになった。同時に国道50号線の渋滞解消や救急医療面(重症患者の搬送など)の改善、沿道に点在する観光スポットへのアクセス面でも期待される。

開通による具体的な効果は、茨城県庁から栃木県庁までの移動距離と時間の短縮。高速区間と並行する国道との比較では、距離で約9km、時間で約30分の短縮となるという。さらに東北道と常磐道が相互に連絡可能になったので、移動ルートの選択肢が拡がったばかりでなく、いずれかが通行止めとなった場合の迂回路としての役割も担う。

開通区間は、両県の境にある大政山トンネル(1600m)以外は、関東平野ののどかな田園風景を走る平坦路の連続となっている。その分沿道の景色が楽しめるが、高速走行にて十分な注意が必要。往復4車線の高速道路は走行音の低減や雨天時のスリップ防止などにも配慮した「高規格舗装」となっている。

今回の開通に時期を合わせ、2つのパーキングアリア(PA)が既存開通区間にオープンした。茨城県内の笠間西ICと友部IC間にある「笠間PA」、そして栃木県内の都賀ICと壬生IC間にある「壬生PA」だ。小型車の駐車可能台数は笠間が上下各24台。壬生が上下各16台。レストランなど供食施設・売店はなく、自動販売機とトイレが用意される。

年末という時期に今回の開通のメリットは大きく、茨城、栃木両県の観光スポット巡りや初日の出、初詣など、広範囲な行動がしやすくなっている。

その良い例が初日の出。栃木県や群馬県の人にも、海に面した茨城県に出向いて太平洋上から昇る太陽に接することが簡単になる。そして初詣。茨城、栃木県内には名の知れた神社仏閣が多数あるだけに、これまでにはない広範な初詣ができる。

宇都宮市や水戸市のインターチェンジ周辺には、大型のショッピングセンターやホームセンターなども点在する。さらに茨城県内では、年末年始もオープンする「アクアワールド」(大洗水族館、大洗海岸)、ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」(12月31日と1月1日は休園)など、ファミリーやカップルにも楽しめるスポットが揃う。

なお北関東道の未開通区間は、群馬県の太田桐生ICと、栃木県の東北道岩舟JCT(仮称、工事中)との間の23km。2011年度の完成が見込まれており、この区間が完成すると北関東道全線、群馬県高崎市 - 栃木県足利市 - 茨城県ひたちなか市間147kmが全通する。

《浜田拓郎》

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