車両放火1147台に死傷380人…悩める仏・伊の大晦日

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車両放火1147台に死傷380人…悩める仏・伊の大晦日
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フランス内務省は元日、国内各地で大晦日の夜に計1147台の自動車が放火されたことを発表した。フランスでは「聖シルベストルの日」といわれる大晦日に、主に興奮した少年や若者たちによる自動車への放火が毎年問題となっている。

とくに今年は2007年大晦日の878台に対して3割も多く燃やされ、12月31日だけで車両放火の疑いで288人が尋問を受け、219人が勾留された。ちなみに2006年の大晦日も、973台の自動車が燃やされた。

こうした事態を受けてサルコジ大統領は年頭会見で、「無実の人々が、非行少年たちによって苦痛に喘ぐのは許されるべきできない」として、車両放火犯に対して4輪・2輪とも運転免許を発行しないことを定める法整備を示唆した。

いっぽうイタリアでは、大晦日から元日にかけて花火や爆竹などが原因で約380人が重軽傷を負った。

イタリアでは年が変わるのに合わせて、家族や友人で花火や爆竹を楽しむ習慣がある。警察当局は毎年末、安全規格に適合していない輸入品を購入したり、家屋内で楽しまないよう学校などを通じて呼びかけている。しかし暴発などで失明したり手や指を失う事故が後を絶たない。

またナポリでは同じく大晦日に24歳男性が、近所の何者かが新年祝いで発射したと思われるピストルの弾丸に当たり死亡した。

フランス、イタリアにとって大晦日は、日本の「初日の出暴走」以上に頭の痛い問題なのである。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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