上海GMは高級ブランド「ビュイック」に、新型『リーガル』(現地名:『君威』)を投入した。ベース車はオペルの『インシグニア』である。
もともとビュイックは米国GMの高級ブランドとして発展してきたが、2006年以降は中国での販売台数が米国を上回る人気。ミドルセダンのリーガルは米国で2004年、後継車の『ラクロス』にバトンタッチし、名前が消滅していたため、中国でのリーガルの扱いが懸案となっていた。
新型リーガルはオペルが2008年7月のロンドンモーターショーで発表したインシグニアがベース。4ドアセダンとしては優秀なCd値0.27の流麗なフォルムはそのままに、フロントグリルを縦基調のメッキタイプに変更。ビュイックらしい押し出し感が強調された。
ボディサイズは全長4830×全幅1856×全高1484mm、ホイールベースは2737mm。全高が15mm低い以外は、インシグニアと同一だ。
インテリアもインシグニアと共通。サイドドアまで回りこんだ特徴的なインパネデザインを踏襲している。レザーシートやナビゲーションシステムなど、高級セダンにふさわしい装備が用意された。
エンジンは2.0リットル直4(147ps、19.4kgm)と2.4リットル直4(170ps、22.9kgm)の2機種。トランスミッションは6速ATだ。最高速度は2.0リットルが197km/h、2.4リットルが205km/hとなっている。
現地価格は17万9900-24万5900元(約240-330万円)。ベース車が米国車から欧州車に切り替わった新型を、中国の富裕層がどう評価するか、注目したい。