【デトロイトモーターショー09】アウディから4ドアスポーツクーペ

自動車 ニューモデル モーターショー
【デトロイトモーターショー09】アウディから4ドアスポーツクーペ
【デトロイトモーターショー09】アウディから4ドアスポーツクーペ 全 15 枚 拡大写真

アウディは11日、『スポーツバックコンセプト』を披露した。全長4950mmという大型ボディながら、クーペのような美しいデザインを採用。2010年に『A7』として正式デビューを飾る予定だ。

車名の「スポーツバック」とは、アウディが『A3』の5ドアのネーミングとして使用。また、2008年10月のパリモーターショーには『A1スポーツバック』も出品された。これまで5ドアの小型車を意味してきた「スポーツバック」だが、今回はデザインのキーワードとして、この言葉が使われている。

スポーツバックコンセプトは、大型のリアゲートを装備している。しかし、外観はポルシェ『パナメーラ』やランボルギーニ『エストーケ』といった4ドアスポーツクーペそのもの。かつてアウディは、美しいステーションワゴンを「アバント」と表現して成功した。アウディは「スポーツバック」を、アバントのようなひとつのブランドとして位置づけているようだ。

ボディサイズは全長4950×全幅1930×全高1400mm。アウディの最上級サルーン、『A8』(5055×1895×1450mm)に迫る堂々の大きさだ。A8よりも50mmも低い全高や、ルーフからテールエンドへとほぼ一直線に続くラインが、流麗な4ドアクーペに見える要因だろう。

ディティールに目を向けると、新デザインのシングルフレームグリルやLEDヘッドランプが採用されていることに気づく。足元は21インチの大型アルミホイールで引き締められ、テールエンドは『A5』のような処理を施している。アウディの最新デザインアイコンが満載だ。

インテリアも外観に負けないくらい、美しく仕上げられた。上質なホワイトレザーをシートだけでなく、ダッシュボード、ドア、トランクにまで使用。シートは独立4座として、ロングツーリングでも快適に過ごせるように配慮した。全面ガラスルーフが乗員に最高の爽快感をもたらす。トランク容量は500リットルと実用的だ。

エンジンは『Q7』などに搭載される3.0リットルV6ディーゼルターボの「TDI」。最大出力225ps、最大トルク56.1kgmを発生する。トランスミッションは7速の「Sトロニック」。フルタイム4WDの「クワトロ」と組み合わせられ、0-100 km/h加速は7秒以下、最高速度245km/hのパフォーマンスを発揮する。

環境性能も優れており、CO2排出量は156g/km、欧州複合モード燃費は16.9km/リットルを達成。アイドリングストップ機能を備え、排出ガス性能は全米50州のディーゼル規制と欧州で2014年に施行されるEU6基準に適合している。

スポーツバックコンセプトのモチーフは市販仕様に生かされ、2010年に新型『A7』として投入される見込み。世界的な販売不振の中で健闘しているアウディだけに、同社初の4ドアスポーツクーペは、新たな顧客の獲得に貢献するはずだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る