【ホンダ アコード 新型】プレミアムに値する動力性能

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ アコード 新型】プレミアムに値する動力性能
【ホンダ アコード 新型】プレミアムに値する動力性能 全 7 枚 拡大写真

ホンダのミドルクラスモデル『アコード』『アコードツアラー』は、BMW『3シリーズ』やアウディ『A4』をライバルに見立てて作られた、Dセグメント(全長4.7m級)のセダン&ステーションワゴンだ。

1.5トンのボディに十分な動力性能を与えるべく、エンジンは206馬力を発生する強力な2.4リットル直4DOHCの1機種のみとなっている。

新型アコードは、現行の北米アコード(日本では『インスパイア』として販売)と共通のプラットホームを使って作られているが、北米で搭載される177馬力版の2.4リットル直4は搭載されない。また欧州アコードに搭載される2リットル直4(156馬力)、2.2リットルターボディーゼル(150馬力)も採用されていない。

「新型アコードのパワートレインは日本向け、欧州向け、北米向け(アキュラ『TSX』)と、仕向地別にそれぞれ異なったチューニングがなされています。最も加速重視なのは、スポーツイメージが求められる北米版。それに対して欧州版は、出足の良さよりは中高速域でのドライバビリティの良さが出るようにセッティングしました。日本版はというと、ちょうど両者の中間くらい」

エンジンチューニングを担当した本田技術研究所の橋本昌則氏は、アコードのチューニングポイントについてこう説明する。

「プレミアムセダンらしい気持ちの良い加速感を得るため、アクセルペダルの踏み込み量から、ドライバーの加速意思を的確に読み取り、それに見合ったトルクをちょうど発生させられるよう煮詰めました。意のままに操れるというフィーリングを味わっていただけると思います」

旧型に比べてボディが大幅に大型化されたこともあり、パワーウェイトレシオはおおむね7.4kg/ps前後と、旧型より若干低下した。が、加速重視のシフトスケジュールもあって、高速道路を中心とした試乗では、驚くほどのパワー感があるわけではないが、プレミアムDセグメントモデルに値するだけの動力性能は十分に持ち合わせているという印象だった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る