【デトロイトモーターショー09】フォード トーラス 新型…ベストセラーは復活なるか!?

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【デトロイトモーターショー09】フォード トーラス 新型…ベストセラーは復活なるか!?
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フォードは11日、新型『トーラス』を初公開した。フォードブランドのフラッグシップセダンに位置づけられ、かつてのベストセラーの再来を狙う。

新型トーラス誕生までの経緯には紆余曲折があった。初代トーラスは1986年に発表され、1990年代初頭には乗用車の全米ベストセラーに君臨した。しかし、その後はトヨタ『カムリ』やホンダ『アコード』の台頭によって、販売が低迷。フォードは2005年、後継車の『ファイブハンドレッド』を投入し、2006年10月にトーラスの生産を終了した。

しかし、ファイブハンドレッドの販売はまったく振るわなかった。没個性的なデザインが販売不振を招いた大きな理由だ。そこで、フォードは2008年、ファイブハンドレッドに大幅なマイナーチェンジを施すと同時に、車名をトーラスに変更。そして、今回、フルモデルチェンジを行ったというわけだ。トーラスとしては6代目の誕生である。

フロントマスクはフォードの3本バーグリルに薄型ヘッドランプの組み合わせ。ボンネットにはパワードームを採用して、力強さを表現する。リアはやや寝かせぎみのCピラーや、斜めに切り落としたトランクがスタイリッシュなイメージだ。全体のシルエットは欧州フォード車を連想させる。

ボディサイズは全長5154×全幅1935×全高1542mm、ホイールベースは2868mm。フォードブランドのフラッグシップセダンにふさわしい堂々の大きさだ。

インテリアはコクピット感覚の強いインパネが特徴。インパネセンターはキャビンに向かって緩やかに傾斜したデザインが採用された。大型ボディを生かして、大人4名がゆったりくつろげる空間を備えている。フォードの最新テレマティクス、『SYNC』も用意する。

エンジンは3.5リットルV6「デュラテック」で、最大出力は263ps、最大トルクは34.4kgmを発生。トランスミッションは6速ATだ。安全面では、「ブラインドスポットインフォメーションシステム」、「アダプティブクルーズコントロール」などが設定される。

新型トーラスは今夏から販売が開始され、価格は2万5995ドル(約235万円)からと発表された。米国ではクライスラー『300C』やトヨタ『アバロン』などがライバルとなる。果たして、かつてのベストセラー、トーラスは復活を遂げるだろうか。

《森脇稔》

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