デトロイトモーターショーで発表された、レクサス初のハイブリッド専用車『HS250h』。HS250hは、レクサスのハイブリッドカーとして革命的なモデルとなるだろう。理由は、ハイブリッドカーとしての考え方である。
これまでのレクサスハイブリッドは例外なく、ベースモデルに対してハイブリッドで(燃費も考慮しつつ)もっとパワーを増す方向だった。『LS』も、『GS』も、もうすぐ登場する『RX』もそう。大きなエンジンにモーターを組み合わせて動力性能を重視しているのだ。
しかしHS250hは違う。パワーではなく燃費を重視した味付けで、エンジンはレクサスハイブリッドの中では最小となる2.4リットル。燃費は未公表だが、プリウスほどではないものの、レクサスのハイブリッドカーとしてはもっとも優れた燃費を実現している。
排気量を基準としている車名の3桁の数値も「250」で、「LS600h」や「GS450h」と比べればずいぶん控えめだ。
また、エクステリアデザインもこれまでのどこかツンとしたレクサスとは異なる、フレンドリーな雰囲気。さすが、“調和を重視したハーモニーセダン(=HS)”である。
日本では、2009年8月に発売される予定だ。