親子3人死亡、危険運転罪の適用断念---パトカーは曲がれた

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昨年12月、広島県三原市内の国道486号を走行中の乗用車が路外へ逸脱。民家敷地内に飛び込み、親子3人が死亡した事故について広島地検尾道支部は16日、運転していた25歳の男を自動車運転過失致死罪で起訴した。危険運転罪の適用は断念したという。

問題の事故は2008年12月29日の午前8時25分ごろ発生した。三原市久井町坂井原付近の国道486号を走行していた乗用車が道路左側の路外に逸脱。民家の敷地内に突っ込み、庭にいた親子3人を直撃した。この事故で51歳の男性と41歳の女性、4歳の女児が全身強打などでまもなく死亡。警察はクルマを運転していた25歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕している。

クルマは制限50km/hの道路を90-100km/hで走行。急減速して前方の交差点を左折しようとした結果、縁石に接触。コントロールを失った状態で突っ込んだ可能性が高くなった。

検察では「著しい速度超過によって制御困難になった」として、危険運転罪の適用も視野に入れて捜査を行ってきたが、警察がパトカーを使って現場で試走したところ、100km/h程度の速度を保った状態でも交差点を曲がれてしまうことが判明したという。

検察は「危険運転罪適用の根拠を失うこととなった」として危険運転罪適用を最終的に断念。16日までに自動車運転過失致死罪で起訴している。

《石田真一》

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